「WORLD WAR Z」
■最初に「WORLD WAR Z」の事を知ったのはもう何年か前、ホラー映画の情報サイトでブラッド・ピットとディカプリオの制作会社が映画化権を争って、ブラッド・ピット側が勝ち取り製作する模様という情報だったと思います。 この「WORLD WAR Z」は第二次世界大戦の体験談を集めたノンフィクション本に着想を得て、それをゾンビとの世界戦争に置き換えて書かれたという触れ込みでしたw で、その後コンセプトアートなどを見たのも、もうかなり(1~2年)前でそれ以降は何の情報も僕は見ていませんでした・・・;;
で、先日、Amazonで色々と物色していたら、なんと「WORLD WAR Z」の日本語訳版が昨年に発売されているではありませんか!!? 早速買って読みましたよー!!w
読んだ感想は・・・もしもこれを完全に映像化出来たら、ゾンビ映画の歴史が変わるだろう!!とワクワクしました~♪ なんといってもそのスケールの大きさと言ったら!!?? 数百万のゾンビと米軍が正面から戦い、海には2000万~3000万のゾンビが戦争終結後もさ迷い続ける・・・もしもそうなった時、僕らが他の映画で飽き飽きする程見続けたように、いつの間にかほとんどの人間が死に絶えた世界が訪れるのではなく、「WORLD WAR Z」では発生からどの様に感染が広がり、SARSや新型インフルエンザのように感染爆発・パンデミックに至り、人々や国家が直面するありとあらゆる問題や困難がこれでもかというほど描き出されていきます。 当然、核も使用されます。 最新兵器や装備が役に立たない(効率的ではない)数千、数万のゾンビ相手に米軍や世界各国の軍隊が敗北を喫し、冷血と忌み嫌われるレデカーのプランを実行し、徐々にゾンビを駆逐していく人類の闘いがじっくりと描かれます。 これが本当に内容を損なわずに完全映画化されるとしたら・・・もう、期待が膨らんで仕方がありませんね~( ´ ▽ ` )ノ (こうして期待した映画は8割くらいの確率で見た後に失望するので、観るのが恐い気もしますが・・・;;w)
「WORLD WAR Z」でなんとなく面白かったのがゾンビの呼称で、以前HOTD(←CLICK)のコメント蘭で“ヤツら”と呼ぶのにちょっと不自然さを感じると書きましたが、「WORLD WAR Z」ではゾンビはもちろん、やつらもあれば、ザック、Zヘッド、G、不死者、シアフ=グンタイアリ、生きた死者、食屍鬼、etc・・・国や立場で様々な名称で表現されます。 こういう細かい配慮も僕は好きですね~♪
あとほとんどの話は組織や人々が体験した全体像を語るのですが、何故か日本のエピソードは、引き篭もりのネットオタクがマンションの19階からベランダを伝って降り、最後は日本刀を入手する話と盲目の老人が座頭市よろしくゾンビに立ち向かうという、個人の闘いのみが描かれています(^^;) その後この二人は北海道で出会って“盾の会”なる組織を結成してゾンビと闘っていくのです;;;w その上最後には自衛隊の独立部隊として承認されるという、日本人にはちょっとオイオイ;;的な展開も;w (多分、座頭市、三島由紀夫(楯の会)、新撰組などから着想してるんでしょうね(^^;) これだけで映画が一本撮れそうw)
今回の「WORLD WAR Z」は久しぶりにすごく楽しい読書でした♪ 映画も本当に待ち遠しいですね~!!
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