短刀の補修05 -ハバキ-
■前回で最大の難関の柄巻きが終わって、これが短刀本体としては最後の補修部分の“ハバキ”です。 このハバキという部分は合う物を探すのが難しい鞘よりも更に合う物を探すのは非常~に難しい部品だと思います・・・;;;orz
さて、この短刀に元から付いているハバキはパッと見では銀かぶせか何かで経年劣化でかぶせ部分が破れてしまった感じで、非常に汚く見えます;;;
せっかく全体が綺麗に見えてもこの部分が汚く見えると・・・これはいただいた当初からなので、ハバキを綺麗にするには交換しかないかなぁ??と思っていました。 しかし合う物はほぼ皆無。 新規で作ってくれる所もあるにはありますが、一番安い銅地の物でも2~3万は当たり前;; 銀かぶせや銀無垢になったら・・・・・;;;;;
そんな訳でこの元から付いているハバキをなんとか綺麗にできないか?となるのですが、銀かぶせだとすると磨いたり削ったりしても下地が見えてさらに汚くなるだけなのでそれもできない・・・・。 う~~~んとハバキを眺めながら思案していると、なんだか銀かぶせにしては内側に銅地も見えていないし変だなぁとか思いまして、見えない部分を少しだけヤスリで削ってみると・・・下地が出てこない・・・・・これ銀無垢だ!? すげー!!・・・でもじゃあ、この汚い傷は何!!??
銀無垢である以上光ってないともったいな過ぎるので、早速ペーパーをかけて磨きましたw
この深い傷が無くなるまでは削る訳にはいかないので、形が変わらない程度で我慢しました;;w そしてこの汚い傷の意味が分かりましたよ;; これは鯉口が緩くなってしまったのをこの傷を入れる事で傷の周りが膨らんで鯉口で留まるようにしていた訳です;;;; ペーパーで削った事で傷の周りの膨らみが取れたので鯉口がスカスカ状態になってしまいました;;w
それにしてもどこの馬鹿がこんな酷い事をしたんでしょうか??;;;orz 傷に入り込んでいる汚れ?銀の黒ずみ?から考えて、傷を入れられて相当な年月が経っているとは思うのですが・・・・??? そんな馬鹿な事をしなくても鯉口の方を補修すればちゃんと綺麗なまましっかり留まるようになるのに・・・・;;;
▼そんな訳で鯉口の補修をしようと思いつつも、このハバキの汚い穴を埋めたくてステンハンダで補修してみました。
▼そのまま平らなるまでに削っても良かったのですが、途中段階でなんだか梵字の象嵌みたいでいいかも?と思って鞘に入れてみると気持ちよくきっちりと絞まって収まったのでこれでいいやと・・・w
▼こんな感じでハバキの補修も終わりました~!! 鞘を持って逆さに揺すっても刀身が抜けて落ちる事もなく、きっちりと収まっておりますよ~♪
そろそろ終わりが近づいてきましたね~♪ でもあともう少しだけ続きますw
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コメント
すごく写真とか、かっこいい
投稿: | 2014/04/17 19:19
前々から思ってたんですが・・・
もの凄く器用な方なんですね、うらやましい。
投稿: | 2014/04/17 22:52
■??さん>
写真をかっこいいと言っていただいて
嬉しいです!
ありがとうございます~♪
投稿: 司淳 | 2014/04/18 05:58
■??さん>
(↑前コメと同じ方なのかな??良かったらコテハンで書いてくださいね~w)
ありがとうございます♪
器用というか・・・・僕は自分の興味のある事には
すごく集中力を発揮するタイプだと自分でも思うのですが、
すぐに飽きてしまう性質なので・・・;;orz
投稿: 司淳 | 2014/04/18 06:09